それ、ノッコンですから
2009年 12月 14日
高校時代のラグビー部での話し
いっこ上のハヤシ先輩
強烈な個性というのではないけど、明らかに他の人とは違ったオーラを出していた
練習に毎日来るわけでもなくて、突然気が向いたときにノッソリ部室に入ってくる
「よう、コウスケ。お前ハサミ持ってるか?」
「は?ハサミ・・・あ、部室にありますよ。」
「そうか。じゃあ、それで髪切ってくれ。」
「えーっ!僕そんな髪の毛なんて切った事無いですよ。」
「いいんだよ。てきとうに短くなれば。」
それで、部室の前がいきなり床屋になってしまった
そこにいたずら好きのイシザワ先輩が来た
「おおっ!ハヤシ、俺髪切るの上手いんだぞー。」
と、僕からハサミを取り上げ、つむじの辺りをムンズと掴んだと思ったら、根元近くまでチョキッと
「あー!!」と僕
「なにー!!」とハヤシ先輩
スクールウォーズの泣き虫先生のような髪型が、頭頂部だけザビエルに
「ハヤシ先輩、床屋行ってボウズにしてこないとですね。」
「う~ん、金かかるからなぁ。まあ、自分では見えないからこれでいいや。」
って、本当にそれで良かったようで、ずっとそのままでいた
試合中に敵味方が入り混じっていても、その頭頂部だけはハッキリと識別できて
別の意味で目立っていた
「ボールどこだー?」
「あのハゲだっ!!」
との敵の叫び声に、周りも自分も笑ってしまい
なんともしまらないゲーム
また別の日
「明日の試合かったるいなー。」とつぶやくハヤシ先輩
「雨降ったらイヤですね。」
「そうだよなー。雨だったら俺は休む!」
「またそんな事言わないで下さいよ。」
「コウスケ明日の天気予報わかるか?」
「曇りで降水確率は20%って言ってましたけど。」
「そうかー。20%だと小雨かぁ。。。」
ハヤシ先輩、降水確率の意味が違うって
僕が3年になり熱血漢のナラがキャプテンになる
野生度の高い彼は、気合や根性が大好き
「男はこうあるべき!」みたいにアニマル浜口路線を突っ走っていた
試合前に互いに肩を組んで円陣を組み
「気合だぞーっ!行くぞーっ!!」とナラ部長は雄たけびを上げる
「ナラー!円陣組む前に納豆食うなー!!」と僕も叫んだ
みんな大爆笑
ナラ、ごめん
気合は解るんだけど。。。