総天然色

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「あなたは私を尊敬しなければなりません。なぜなら人間なのですから。」
映画『デッドマン・ウォーキング』での1シーン
精神アドヴァイザーのシスター・へレンが死刑囚マシュー・ポンスレットに投げかけた言葉
この映画を見たのは、もう10年以上前になると思うけど、この言葉はずっと残っている

その何年か前にオーストラリアへ一人旅していて
メルボルンから南西へ90km行ったところにあるグレート・オーシャン・ロードへのバスツアーへ参加した時の事
そのツアーには世界中からのお客さんが来ていて、とても面白かった
バスの座席が一番後ろは円形になっていて、一人旅の若者たちで埋まっていて、僕もその中へ
「あんた仕事なにやってんの?」
耳にピアスがいっぱいついてるスペインから来たという若い女性が僕に聞いてきた
「靴屋だよ」
「ハッ!毎日他人の足ばっか見てんだ!」
あからさまにバカにしてる態度
「んー、あんたは人にモノをたずねる時はいつもそんな風に聞くの?」
「・・・」

その中にニュージーランドから一人で来られていたおばあちゃんがいた
「ねぇ、そこの日本の人。見てご覧この素晴らしい景色」
「長生きするもんだねー。もう最高の気分」
ヴュー・ポイントに着くたびにバスから降りると
なんとなくそのおばあちゃんと会話を交わすのが恒例になって
僕はなぜか何故かとても恥ずかしい気持ちになっていく
世の中にはこんなに純粋な人がいるんだ
それに比べて自分はいかにスレッカラシなんだろう

僕にはそのおばあちゃんとシスター・へレンがダブって見える
今まで人には話した事がないけど
この思い出は僕の大切にしてるもの
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by me-ness | 2009-10-08 12:36
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